ゴムボートバッシング
〜 スローバッシングのススメ 〜

BONさんの快適改造テクニック



◎BON艇全景


【特徴】
アキレスのゴムボートをベースに、自作のバウデッキ&フットエレキを船首に設置、船尾のハンドエレキと合わせ、ゴムボートとしては異例のエレキ前後2基がけ(37lbsフット、36lbsハンド)を実現。更に船内には、魚探+自作ロッドホルダー+自作強化底板+自作ライブウェルを設置され、ほとんど競技仕様ともいえるような、快適ハイスペックゴムボートとなっている。




◎後方ショット

こちらは後方よりの画。
アルミフルリグボートばりの装備ながら、底板の強化(後に解説)と、入念に考えられたパーツセッティングにより、ゴムボートらしからぬ剛性感と、美しいフォルムを実現されている。







◎上方ショット


上からのショットを見て分かるのは、その重量配分。バッテリー、キャスティングシート、バウデッキが、十分計算のうえ配置されている事がわかる。 更にこの写真はライブウェル非搭載時のものであるが、バウデッキ上にはプラノのタックルボックス、右舷にはロッドホルダー、足元には小物ボックス、エレキペダルが配され、釣りにおける一切の動作はシートに座ったまま可能となっている。





◎左舷&右舷ショット


 

ゴムボートの最大の欠点の一つに、その狭さ、狭さゆえの操船性の悪さというのがあるが、これほど全てにおいてシステマティックなカスタム化がなされていると、もはやそのハンデは、ほとんど存在しないのかも知れない。因みに写真のロッドホルダーは、市販されているバークレーのロッドホルダーを、ゴムボート搭載用に改造された物。船体への装着には、竿かけモールドを使用されている。



   

◎自作キャビテーションプレート&ラダー

    


エレキモーターについても、当然一工夫が施されている。左がリアのハンドエレキ36lbs、右がフロントのフットエレキ37lbsであるが、両エレキとも、自作のキャビテーションプレート+ラダーを装着され、直進性アップ、推進力アップを図られている。 そして、フロントのフットエレキにいたっては、燃費・速度を最良にする為、シャフト長を30インチにカットするという大技まで施されている。 市販のフットエレキはどれもゴムボートには長すぎるという事だ。


↓エレキの修理やさん(シャフトカットもされています)
http://www2.odn.ne.jp/~doctorereki/




◎自作バウデッキ&エレキマウント


そしてBON艇最大の特徴、ゴムボートの常識を打ち破る、フットエレキの装着を可能にしたのが、この自作のバウデッキ。軽量化と操船時の利便性を考え、デッキ右下は湾曲状に大きくカットされている。

キモとなる取付方法は、船体左右上部にオプションの竿かけモールドを接着、そして船首には取っ手モールドを接着し、それら3点を用いた支持となっている。


注目すべきはデッキと、モールドとの支持方法で、モールドの出っ張りに、デッキの穴をかぶせ、横からピンで止める方法を採られている点である。 私の知る限り、簡便性、軽量性、強度の点で、これに勝る方法は他にない。 また、エレキ装着に不可欠なエレキマウントは、あらかじめバウデッキ上に固定してある。






◎ハンドエレキ用マウント

リアのハンドエレキマウントには、ヤフーオークションで個人出品されている物を使用されているようだが、これにも独自の改造を施され、後付けの竿かけモールドと取っ手モールドを用い、更にホールド性をアップされている。



http://openuser5.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/motizo?
因みにヤフオクで個人出品されているのはこの方だが、他にもゴムボート用のマニアックな装備品を廉価で多数出品されている。





◎自作底板

ゴムボート改造の定番ともいえるのが、この底板の強化である。通常、ボート備え付けの底板では、剛性が弱く、立って釣りをする事が困難なのだが、BONさんはコンパネ(ベニヤ板)を加工した自作の底板に変更する事で、これを解消されている。





11/11NEW!

◎自作ライブウェル

@ A
B C

ゴムボートバサーにとってはあまり馴染みの無いライブウェルだが、競技大会においては必須アイテムであるライブウェル。ゴムボマンとはいえ、トーナメント派のBONさんはこれについても自作された。@は汲み取り時の状態。ホースの先端をボートべりに垂らして水を汲み上げる。Aが内部循環時。ホースの先端はBOXの中に。通常時はこの形となる。Bは蓋を開けてみたところ。塩ビパイプから勢い良く放水され、内部の水が循環している様子が分かる。そしてCが排水時。塩ビパイプに繋いでいたソケットを外して湖面に垂らせばそのまま排水が出来る。 因みにこれらライブウェルの製作にかかった費用は約2千円。コンテナBOXと風呂用汲み上げポンプを使用しての製作。 ゴムボートでトーナメントを楽しみたい方、釣った魚を最後までキープしておきたい方等はご参考にどうぞ。



〜以下、BONさんの改造具合に合わせて随時更新予定〜

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