ゴムボートバッシング
〜 スローバッシングのススメ 〜


本格的なゴンボシーズンの到来を目前に、いよいよ皆さんの改造にも力が入ってきたようだ。 今回は奈良の「やすきち」さんから、ご投稿いただけたので、ご紹介させていただく。 今度の達人もまた、過去の達人達の知恵を借りつつ、キラリと光る独自の改造を盛り込まれているので、非常に参考になるだろう。



まずは、これが「やすきち号」の全景だ。 アキレスのボートをベースとし、前部にデッキを設け、底板の強化、さらにはロッドホルダーの設置がなされている。 青を基調としたカラーリングも美しく、機能的にも過不足ない仕上がりは、いかにも快適そうだ。 最近ご投稿いただく改造ゴンボは、どれこもれもみな一様にレベルが高い。




そしてこれはボートの前部。 おなじみの竿賭けモールド+ピン方式で設置されたカーペット張りのフロントデッキには、エレキと魚探が設置され、当たり前のようにゴンボのフットエレキ化が実現されている。 因みにパーツの詳細をご紹介しておくと、エレキはモーターガイドの30lb(36in5段変速)、魚探はHONDEXの5600Uとなっている。 デッキに乗る赤いマーカーは、やすきちさんの本気度を象徴しているようだ。




そしてさらにこれが俯瞰の図。 やすきちさんの場合、ロッドホルダーの付け方に特徴がある。 全部で6本の搭載を可能にされているのだが、うち2本は後部シート上に設置されている。 このへんの改造方法は、ひとそれぞれ独自のものがあり、自身の使い勝手を最大限考慮されての結果だ。 いかにも改造派ならではのワンオフモデルとなっているのが面白い。 こちらについても詳細をご報告しておくと、ファイティングシートはタナハシ製、ロッドホルダーはバークレーの6本モデルだそうだ。 また何かにつけてご参考にしていただきたい。

少々余談だが、写真上に見られるネット、これはゴンボ派の皆様におかれては、ぜひ採用していただきたい。 狭く、安定度の悪いゴンボでのランディングは非常にやり辛く、ネットがあると無いとでは釣果に大きな差が出てくる。 なによりランディング時の精神的なゆとりが全く違ってくるので、つまらないミスも減ってくる。



特徴的なキールについてもご紹介しておこう。 もはや改造ゴンボ派には必須となった、このアイテムだが、やすきちさんの場合、これにコマを設置し、ドーリー機能を付加されている。 仰るに「自走も楽々可能」 という事で、きっと釣行前の運搬時には大活躍しているのだろう。 本当に素晴らしいアイディアだと思う。



日本全国、ゴンボで釣行を楽しまれている方は沢山おられると思うが、このように独自改造を施す事で得られるアドバンテージは非常に大きい。 DIYに自信をお持ちの方は、これを機に是非改造にチャレンジされてはいかがだろうか? 自分のフィッシングスタイルに合ったボートを、安く賢く作り、お気に入りの湖上に浮かぶ満足感は、何ものにも代えがたいものがあるはずだ。




- 達人紹介ページへ -
- ゴムボトップページへ -