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1月26日 日吉ダム ゴムボ 10:30〜17:00 月齢


冬枯れの景色の中にも どこか春を感じさせるような陽気の今日、
私は未だ釣れない 『新春初バス』を、S氏は 『地獄の3ヶ月無魚状態脱出』を賭け、
いつもの日吉ダムへと行ってきました。


着いた先、2週間ぶりに目にする日吉ダムは、
もう何時以来なのか思い出せないほど久しぶりの 超満水。
減水線は斜面のどこにも見えず、丸見えだった らくだ島も、
もう後ろコブの先っちょがほんの少し見える程度。
今日まで極端な減水が続いていただけに、何だか湖が一回り大きくなったみたいに見える。
しかし、これが本来あるべき日吉の姿。
長らく渇水状態にあった日吉ダムも ここへきて ようやく元に戻った模様。


「よし!今日はいける! 今日こそは!」
なみなみと水を湛える日吉の勇姿を前に、
自信とも期待ともつかない感情に包まれる二人であった。。



10:30
いつものように小倉谷ワンドより出船。
昨年の実績ポイントを順に廻ってゆく。
先ずはワンド内のミオ筋から。。
この辺りもついこの前までは完全に干上がっていたポイントながら、
今日は水深5メートルオーバー。 ちょっといい感じである。
この日の為に減水時、一生懸命脳裏に焼き付けた画を思い出し、



釣れるならココ! というポイントを丁寧に攻めてみる。。


が、今日は無反応・・。



次のポイント。 ワンド出口のがれ場。 ここも定番ポイントの一つ。 
崖から大岩が崩れ落ち、そのまま帯になって湖底まで続いている、
いわば地形的変化という奴。
ここでも昨年は随分お世話になった。
然るに昨年同様、実績のあるストレートワームの常ワッキーで
ボトムの岩をズリズリ舐めるも・・


今日は無反応・・。


次。角谷ワンド。
本湖から連なるミオ筋は 深々とワンド最奥部までフォッサマグナの如く切れ込んでおり、
厳冬期でも陸からバスが狙える ダムにしては珍しいポイント。
そのワンドの奥の奥、ミオ筋のどん詰まりは コンクリート堰堤で行き止まっており、



そこが 冬季オカッパリ 私的お気に入り度NO1のポイント。
当然今日もそこを攻めてみる。。


ボートで最奥部まで忍び寄り、そろりとキャスト。
バルキーホッグのテキサスリグを堰堤にわざと当てて タイトに落とし込む。
1投目。 反応なし。
2投目。 反応なし。

ボートをくるりと回転させ、今度は後部席のS氏がチャレンジ。
その間、私は一服。 タバコに火をつける。  「ふぃ〜・・」


これまでのところ、昨年のお得意ポイントを幾つか廻って 二人とも未だノーバイト。
こと日吉に関しては厳冬期こそ我々の得意シーズンだった筈なのに この体たらく・・。
一体何が原因・・? やはり長期に及んだ大減水が原因・・?それとも雪解け水・・?
などと、釣れない理由をあれこれ考えていたところ、
後ろの方で 「ポチャ・・」 と何かが落ちる音。



「?・・」



ん? 今何か落ちた?
バッグはあるし・・・ 食料あるし・・・ オールは付いてるし・・
え〜と〜・・






「!!!!」






「げ!」





MY SPINING TACLE お気に入り度ナンバーワンであるところの、
バトラークリプトン+エンブレムX2500+フロロ5ポンド+バルキーホッグのセット、
即ち さっきまで使ってた セットが無い・・!!
どこにもない!!










(T_T)  どぼぢで ・・








直後より 幸せの黄色いゴムボートは 緊急サルベージ船へと変身。
初バスを賭けた貴重な釣行は S氏も巻き込んでの タックル捜索活動に・・・。


タックルが落ちたと思われる付近の水深、およそ1.5m〜3m。
水質、ステイン。 ボトム形状は強烈なV字谷。
そのショルダー部分は辛うじて底が見えるものの、谷の部分は全く底が見えない。


お願いだから浅い方に落ちててくれよ・・
と、祈りつつ 底を凝視しながらオールで突付いたり メタルジグをズル引いたり
あれこれしてみるが、捜査は難航・・  どうやら浅い方には落ちなかったみたい・・


そこで このままではいくらやっても埒があかないと、一旦現場を離れ、
V字の谷底部分まで届くであろう 長〜〜い棒を見つけに上流へ。。





上流にてゴミ溜りの中から長さ3mほどの竹・倒木を何本か見つけ出し、
ボートに積載。 とんぼ返りで再び現場へ急行。。


今度は拾ってきた棒を使い、さっきまで届かなかった V字の谷部分を探ってみる。。
が、掛かってくるのはゴミや潅木ばかり・・


僅か幅4メートル程しかないワンド奥 どん詰まりでの出来事。
6フィートもある物体が沈んでいれれば 簡単に見付かりそうなものだが、
これがなかなか見つからない・・。 思っている以上に深いんだろうか・・?
棒を操る手は氷のように冷たく、時間はどんどん過ぎてゆく・・・




もういい・・ 諦めよう・・




この後の展開については もう言わずもがなで、
残りの時間を上流部の立ち木ポイント・堰堤ポイントの攻略に充ててみたが、
ここでもやっぱりノーバイト・・。

実績のあるポイントを実績のあるリグで攻めてみても、最後まで全く音沙汰なし・・
急増水の影響で食いが渋いのか、そもそもの付き場自体が去年とは違ってしまったのか、
はたまたその両方なのか・・? あるいは全く別の何かが起因しているのか・・?


日吉に関しては、厳冬期こそ最も釣れるシーズンと豪語していただけに、
今冬の この悪戦苦闘振りは 全く想像だにしなかった事態だ・・。
琵琶湖でも釣れず日吉ダムでも釣れずとなれば、
今後私は一体どこへ行けばいいのか・・?


そして去年の暮れより続く この釣れない釣行記は果たしてこのままで良いのだろうか?
そもそも これは釣行記の体を成しているのだろうか・・?


しかし、こうなってくると いよいよ真実味を帯びてくるのが あのお言葉である。
年始、北野天満宮で初詣の際 神様より頂いたあの有難いお言葉・・。




1月17日 琵琶湖某所 ウェーディング 18:00〜23:00 月齢14.3  大潮


気合十分の新年初釣行を見事にはずし、
ならばと挑んだ2度目の釣行は 隣でランカーを連発され、
和邇坊主さん画像BBS内 極ちゃんの項参照)
手堅くまとめるつもりの日吉ダムでもまさかのノーフィッシュをくらった私は、
今宵こそは あの懐かしいバス臭にありつこうと、
大潮となる今日、背水の陣で琵琶湖へと行ってまいりました。





夜のとばりが降りる頃、琵琶湖は某所へと到着。
ここは先回、極ちゃんがウルトラ偉業を成し遂げた もはや伝説の地。


あの時と同じポイント、あの時と同じ夜釣り。
そして今回は誰とも誘い合わせていない たった一人ので釣行。
ムフ♪  今宵は聖地を独り占め♪  ウシシ・・


なんて思っていたら、現場到着直後さっそく出くわしたのは
和邇坊主管理人こと 通称和邇さん・・。
そういえば和邇さんも伝説達成を目の当たりにした お一人でしたね・・
誰しも考える事は同じのようで・・(笑





タックル準備を整え 浜へ。。
我先に伝説達成ポイントへ入る私。


空には白く輝く満月。
風は無く、湖面はべた凪。
そこだけ時間が止まったような景色。


月明かりに照らし出された浜のあちこちには昨日の雪が残り、
見た目、いかにも冬そのものだが、雰囲気的には悪くない。
厳冬時にビックバスが捕獲されるのは えてしてこういった日だ。
伝説達成時もそうだった。
いやがおうにも気持ちが高まる。


「ビシュ!」
先ずは伝説達成ルアーであるところのSPミノーから投げてみる。
「クリクリクリクリ・・     コ、コン、コン!」


フルキャストした筈のSPミノーは ハンドルを3、4回転させただけで
ボトムをノックしてしまう。 伝説達成ポイントは思いのほか浅い。
厳冬期のポイントとしては異例の浅さだ。


「やる気のあるビックバスは年中シャローをさして来る」とはよく言われることだが、
釣れたと聞かされなければ、ここでやろうとは思わないだろう・・




「ビシュ!」
千載一遇のチャンスを信じ、寒さに震えながら2時間ばかり 投げては巻き、
投げては巻きを繰り返している。 しかし反応は無い。
次第に手足の先は痺れ なけなしの集中力も途切れだし、
そろそろ このポイントに疑念が生じ始めたそんな頃、そこへ颯爽と現れたのは
なんと伝説達成の主 極ちゃん!


超協力助っ人参上。
聞けば今日はジグヘッドのスイミングで挑むらしい。
ノッてる男独特のオーラに気圧された私は、「グハ!」とばかりに、
そのポイントを彼に空け渡し、ルアーをデスアダーにチェンジ、
流しながら南へ下ってゆく事に。。


と、その途中現れたのは 今度はなんとシマヤンさん!
そういえば氏も伝説達成の目撃者だった・・
これであの時のメンバー全員が勢揃いした事になる・・。
今日この時を約束したわけでもないのに この集結っぷり・・ ちょっと笑える・・。




かるく氏と挨拶を交わした後はそのまま更に南下。。
依然続くシャロー帯をスーピタ活動で攻めてゆく。。

「スーピタ・・スーピタ・・」
かなり南までやってきたが、やはり反応は無い・・。
今日は留守なのか? それとも活性が低すぎるのか?
北でやってる筈の3人からも 「獲ったどぉ〜!!」の声は聞かれない。


もうそろそろ戻るべきか? それとも更に南下するべきか?
と思っていたら北に居る筈の和邇さんがザックザックと砂利を踏み鳴らしながら
暗闇の中からやってきた。


なんと、冷えた身体を温める為、そこいら中を歩き回ってたんだとか・・(笑)
ヌハハハハ! ビバ 和邇さん♪


と、ここでそんな和邇さんから新情報を入手。
なんでも、更に南へ下った所に おなじみのジョージアさんが来られているんだとか!
まったくもって何たる集結っぷり!
夏の和邇川や春の真野葦でも ここまでの集結っぷりは珍しい・・。

ここは是非お会いして一声かけなければ!と南下してジョージアさんと初対面。
これでまた一人知った顔が増えた!




入水から4時間が経過。。
SPミノーから始まりデスアダー→SPミノー→デスアダー→SPミノーときて、
今はまたデスアダーで流している。
私を含め、他の誰のロッドにもアタリはない。

もう帰ろうか? いやもう少しだけやろうか? いややっぱり帰ろうか?
そんな考えが頭をめぐり始めたその時!


「びっく〜ん!!」


漫然と引いていたデスアダーが突然何者かに引ったくられると同時に、
手首が 「グン!」 と反された!!

「あ”!?」

っと思ったその瞬間には ロッドから生命感は消え、ボトムにルアーが着低する感触・・・

「???」

一体何だったんだろう?
あんなにもはっきりしたアタリだったのにノラないなんて・・

ニゴイくかな〜・・
いやきっとニゴイだ・・
ニゴイだったと思いたい・・

でももしかして・・



この疑惑のバイトを最後に完全にヤル気は消滅。
もはやこれまでと、納竿を決意。
今日もダメだったか〜・・と、うなだれながら車に戻り帰り支度をしていたら・・
なぜか申し合わせたようにみんなが集合。
それぞれ内容を聞けば 誰もアタリすら無かったとか・・

ま、これだけの人間が同じポイントを集中的に探ってダメだったという事は
そういう日だったんでしょう。 きっとそうだ・・

その後は家に帰る人、同ポイントで粘る人、ポイントを移動する人、色々いたけど、
結局のところみんな ・・・だったみたい・・。




1月3日 琵琶湖木戸川〜滝川 ウェーディング 11:30〜17:00 月齢0.3 大潮


いよいよやってきました 運命の年、2003年。
琵琶湖バサーにとって 苦渋の年のスタートです。
4月以降、琵琶湖でのバス釣りをやめる人、続ける人、
再放流する人、しない人・・。。
今後、条例への対応をめぐっては、 それぞれのバサーが己の良心に従って、それぞれの行動をとりましょうが、誰にとっても琵琶湖で堂々と 釣りが出来るのは 残すところもうあと90日。 たとえどんな形で『その時』を向かえるにせよ、それまでは心置きなく釣っておきたいところです。

そんなわけで!
新年早々暗くなりがちな昨今ですが、せめて残された期間は目一杯琵琶湖で遊ばせてもらおうと、年明け初の大潮となる今日、私にとっての『釣り始め』 行ってきました。





道中、車窓から見る琵琶湖の景色はもうすっかり冬そのもの。
比良の山々には白く雪がかぶさり、道行く人々の姿も随分寒そう。
琵琶湖のバスフィッシングも完全にウィンターシーズンに突入したんだな〜と、
実感する景色である。

お天気はと言うと、これがまた今年に入ってからの琵琶湖を象徴するかのようで、
雨かと思えば突然吹雪いたり、止んだかな〜と思えばまた降ったりで、
まあようするに荒れ模様・・。 なにもわざわざこんな日に・・
と恨めしく思いながらも現場となる木戸川パーキングへ到着。

いざ!と、河口へ向かおうとしたところ、偶然ばったり某N氏と出会う。

聞けば、それまでやっていた某所から転進し、今ちょうどこちらへ来られたとか。
更に聞いてみると、来る途中、別の某氏にもすぐ近くで出会われたとかで、
何だか皆さん今日が釣り始めらしく、似たような行動パターンに思わず笑ってしまう。

こと琵琶湖ウェーダーマンに関しては、万が一 一切の連絡手段が途絶えてしまった
としても心配は要らないだろう。シーズナルパターンに基づいて行動していれば
おのずと出会う。(笑)



河口へ降り、約束していたかずさんと会う。。 
朝から先行してやっていたかずさんによれば、今のところ既に帰って行った
先行者も含め、知るかぎり誰も釣れてないらしい。

そりゃそうだろうな〜・・と思いながらも入水し、万年スーピタヤロウの私にしては珍しく、既にロッドにセッティングしていた三つ又ヘビキャロからキャスト開始。
(が、キャロ用ワームはデスアダー・・笑 一応昨年実績有り)
コイツを出来るだけ沖へ放り、地形を確かめながらズル引いてくる。

何となく地形が分ったところで、もし食ってくるならここだろうな〜という所でステイ。
回遊もしくは居付きのバスがいてくれる事を願って(例によって根拠は無いが・・)
そのまま待ってみる。

・・が延々無反応・・。

腕が悪いのか、タイミングが悪いのか、その両方なのか分らないが、とにかく無反応。
もしかしてあまりに活性が低くて いてもワームに気付かないんじゃないかと思い、
たまに跳ねさせてみたり、ワームを代えてみたりしてもやっぱり無反応。 
時間だけが過ぎる。

そうこうしているうちに、とうとう某氏もここを見切って次のポイントへ行かれてしまい、
残された我々もそれじゃあ うちらもそろそろ次のポイントへ移動します?
という事となり、共に次なるポイントへ移動。
先ほどメールにてラッフェルさんより釣果情報のあった滝川へと向かう。




次なるポイント滝川。
夏には湖水浴場として賑わうココだが、我々ウェーダーマンにとっては冬場一発逆転の可能性を秘めた夢の大場所(ですよね・・)
ロケーション的にも開放感があり、さっきまでの冬の日本海チックな気配漂う木戸
なんかよりもずっと気分が良い。

早速、朝から乗り込んでいたというラッフェルさんを探し当て、
(ここにもまた一人キ印さんが・・m(__)m) 現場の情報などを聞いてみる。
と、残念ながらラッフェルさん本人ではないものの、
今日は朝方先行者の方が ここで何本かの良形バスを揚げられたんだとか!

へぇ〜〜・・こんな悪条件でもやっぱり釣る人は釣ってるんだ〜・・
と驚きながら、ならば私も! と再入水。
それまで使っていたキャロシステムをそのまま使用し探ってみる。


探ってみると、ココの沖は思っていたよりも随分急深で、ラインがどこまでも出てゆく。
秋に来たときはデスアダーのみのチェックだったので、
沖の地形がこんな急深だとは思ってもみなかった。
これならば期待できるかも♪
と、岸と平行に流しながら沖のブレイクにからむ何かしらの変化を求め探ってゆく。

ほどなくして、いかにも美味しそうな ブレイクにからむウィードやコリコリは何箇所か見つかるものの、あれこれやってもやっぱりココもバイトがない・・。


依然 雨は弱まる事なく降り続き、ロッドを伝った雫が容赦なく袖の中に進入する。
首から肩にかけての筋肉は寒さに硬直し、
つま先、耳、鼻の頭といった体の先端部が痛い。
たっぷりと冷たい雨水を吸い込んだフリースの手袋はもはやその機能を果たさず、
アンタレスのシルバーメタリックなボディーが氷のように冷たい・・。


私は事あるごとに口をすっぱくして言っているのだが、このアンタレスのボディーだけは
何とかならないものだろうか? 厳冬期の使用者に対する配慮がなってない。
真冬の浜に立ちこむ極少数者(異常者?)の事まで考えてくれとはいわないが、
もう少しなんとかしてほしいものだ。


そこで私なりの提案としてこんなのはどうか? というものを幾つか考えてみたので、
シマノさんには今後 是非検討していただきたい。
(右のボタンからクリックしてください)


(もしうまくいかない時は更新ボタンを押すか、ココをクリックしてみてください)

どうであろうか?
これくらいのことはシマノの技術力をもってすれば実現可能ではないのか?
なんとか頑張っていただきたいものだ・・。
全国の冬季バサーを代表してお願い申し上げる。


さて、その後の釣果といえば、こんなくだらない遊びをしているくらいなので もうすっかりお分かりかと思うが、これが当然のように丸坊主・・。
新春一発目の琵琶湖釣行を ボテボテのランカーで飾りたいというささやかな夢は
敢え無くついえ、寒い・冷たい・釣れないの三重苦に またしてもうなだれながら琵琶湖を後にするのでした・・・。