トップページ <<  釣行記メニュー
10月10日  日吉ダム  11:00〜17:00




台風一過のスコーンと ぬけるような秋晴れの中、
久しぶりの日吉ダムへ。。


事前に示し合わせていた 私、S氏、シマヤン氏は、
いつもの小倉谷ワンドへ定時に集結。
軽い挨拶等を交わした後、
どんなもんかと、スロープの様子をうかがいに行く。
そして驚いた・・




(奥に見える黒い影がS氏)


まるで増水などしていない・・
水際までの距離は遥か遠く、
オカっぱっているバサー達が まるで豆粒のように見える。
最近、急増水したという情報があっただけに、
これにはかなりのショック。
再び減水したのだろうか?



実は早朝、ゴムボ仲間の roroさんも日吉へ来られていたのだが、
この景色を見るにつけ、急遽レザボアへ転進されたとかで、
これじゃ無理も無いなと、納得する次第。
しかし我々にいたっては、
同じくゴムボ仲間の49さんとも湖上で合う予定なので、
日吉を変更する訳にはいかない。
なので敢然と地獄のスロープへと立ち向かう。







主イエスは十字架を背負い、自ら死地へ向かったというが、
私はゴムボを背負い、死地(?)へと向かう。。







それぞれが2往復の運搬作業をこなした末、
ようやく出撃準備は完了。
既に先乗りされていた49さんにもスロープまで来ていただき、
これにて全員集合。
そして、そこで我々は衝撃のゴムボを目の当たりにする事になった。








はい! きました。
ゴムボ会にニュースターの誕生です。


話には聞いていたものの、予想を遥かに上回る完成度。
持ち前の溶接技術を生かして、
ゴンボのフット化を図られたのだが、
これを僅か2時間、2千円で作成されたと聞き、更に仰天。
詳細は後日、ゴムボ愛のコーナーにて掲載予定だが、
世の中には何でも自作されてしまう方々が多くおられるようで、
無策、無案のまま、無改造、どノーマル艇に
乗り続けている我が身が少し恥かしい・・



何はともあれ、
そんなスパルタンな改造ゴムボの走行シーンを
動画におさめさせてもらったので、よろしければご覧ください。
コチラ



(業務連絡)
49さん、すみません。次回お会いした際、もう一度撮影させてください。
何枚かが上手く撮れてませんでした・・。




スパルタンゴムボの撮影に成功し、
全国ゴムボートバッシング普及委員会会長職としての
責務を終えた私は、これにて今日の仕事は終了。
台風直下だし、人も多いし、もうお昼前だし、
どうせ今日も釣れないだろうと、
お気楽モードのまま、49さんのボートにに引かれ、
最近好調と噂される 夢の架け橋周辺へと向かう。







向かいつつも、今日の状況などを聞いてみると、
濁りの影響は思っていたほどでは無いものの、
魚の活性は著しく低く、
朝一から今まで、ギルのアタリすらほとんど無く、
他に誰も釣れている姿を見ることも無く、
状況的には最悪なんだとか。



日吉が釣れないのは(我々には)いつもの事なので、
別段驚くでもないが、
先程の地獄スロープでの重労働が無になるのか。
と思えば、少しやるせない気分。
何だかな〜と、頷きつつも架け橋付近まで到着したので、
49艇からロープをとき、独り、手近なポイントへと入る。



対岸にはS氏、シマヤン艇。
49さんはかなり離れた地点へ入った模様。
さて、私はどうしよう?



情報では、5〜7m付近にいるベイトフィッシュを
魚探で探しながらの釣りが有効らしいが、
手漕ぎ、魚探無しの我が身にあっては、
そんな高度な釣りは 出来る筈も無い。
ここは一つ、架け橋沿いの岸にボートを固定しながら、
徐々に釣り進んでゆくしかないか・・?
と、限りなく地味な牛歩釣法で挑む事に。。







これくらいの位置から橋に向けて牛歩開始。
沖にパワホ3inのスプリットを投げては、
手前にズル引きを繰り返し、釣り進む。



投げてはロープを解き、
ちょっと進んでは、再びロープを結んで、また投げる。
まさしく牛歩釣法。
沖を流してゆくアルミボーターから見れば、
ほとんどヘラ師かと見紛うくらいだろう。







2時間ほどかかって橋の直下までやって来た。
これだけ丁寧にやって ここでも釣れなければ、
もう今日は無いだろう。
と、思い始めていた頃、
ようやく本日のファーストフィッシュがヒットした。







やはり今日はタフコンディションなのか。
アタリは非常に小さくて、
ロッドが引っ張られて初めて気づいたほどだった。







その後、同様のポイントで暫く粘ってみるが、
それ以降、全く反応無し。
ちょうど、対岸のS氏・シマヤン艇もやってきた事だし、
同じくやって来た49さんも誘って、皆でプチ移動。
少し上流へ遡った所にある、日吉最大の岬の裏を攻めてみる。











岬裏、なだらかなシャローから続く急ブレイク、
馬の背、豊富なベイトフィッシュ、
どれをとっても釣れそうな雰囲気が満点だが、
いかんせん魚探が無いのでポイントが絞り込めない。



気を抜くとあっと言う間にあらぬ方向へ流されるし、
しょうがないな・・という感じで、クランクベイト(プレデター)を
周辺のフィーディング場らしきポイントへ乱れ撃ってみる。



完全に風に流されながらの 風任せリーリングだが、
スピニング6ポンドラインでの使用なので、
結構ブルブル感を感じられて、やってて楽しい。


そして、そうしながらも、
そのうち目前に馬の背状の水没岬らしきものが現れたので、
ここは少し丁寧にやってみる気になり、
岬の根元にボートをくくり付け、
沖へ向かってのキャストに切り替えた。



「プルプルプル・・」
「コツ、コツ、コツ・・」


最初、プルプルとした水噛みの感触は、
途中でコツコツとした ノッキングの感触に変わり、
ああ、ここでボトムにタッチしたんだな。と、分かる。



「プルプルプル・・」
「コツコツコツ・・」
油断すると根がかりしそうになるが、
リーリングを止めると、すぐに浮き上がるので、
なんとかやり過ごす事が出来る。



「プルプルプル・・」
「コツコツコツ・・」
細いラインでクランクを引くと、超スローに引いても
しっかり動いてくれるので、
ボトムを舐めるようなリーリングが出来て楽しい。



そうやって面白がって
ボトムの感触を しばらく味わっていたのだが、
数投目、ピックアップしようと足元まで帰って来たルアーを見て驚いた。
パッと見、明らかに50クラスの丸々と太ったバスが
すぐ傍まで着いてきていたのだ。



クー!
アレが釣れていたら完全に 自己リザーバー記録更新なのに、
どうして釣れてくれない・・
そこまで付いてきたのなら、食えよ・・



消沈のまま、更に同ポイントに連続キャストを試みる。
神経を澄まし、先程と同ラインを引いてくる。
がしかし、こういった状況では、えてして釣れないもので、
自分の過去の釣りを振り返ってみても、
逃げた魚を再びバイトに持ち込んだ経験は ほとんど無い。
どうせまた今回も・・・
と思っていたら、なんと食った!!



うおー! 凄い引き!
緩めにセッティングされているドラグからは
どんどんラインが出てゆくし、さっきの奴に間違いない!
うおー! 絶対獲ってやるー!!








と、獲った・・




(奥ではシマヤンさんが大笑い・・)


なんでやねん・・







脱力系ニゴイをキャッチした後は、
意地になって同様の釣りをしてみるも、
その後、完全にアタリは途絶え、あっと言う間にもう夕暮れ。



あまりの釣れなさに皆帰ってしまったのか、
あれほど多かったレンタルボート、ゴムボートの姿は
どこにも無くなり、見渡す限り我々が残るのみ。



そうしてる間にも、49さんの帰る時間となり、
(49さんはこの日、ポパイスロープ2000円也を使用されていました)
その帰還を見送った後は、
残った我々も悪夢のスロープへ向け、
戻りつつの釣りをする事に。



そしてその帰り際、岬を回った地点で、
シマヤンさんが ようやくファーストバスを常にてキャッチ。







結局、この日はコレが最後のバスとなり、
4人がかりでトータル2匹という、
あまりにも無残な釣りは こうして幕を閉じたのでした。
(後、駐車場で4人のゴムボ談義へとなだれ込むが)



今思えば、やはり朝のアレは 死地へ向かっての行進だったんだな・・
と、