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2月6日    世木ダム    10:00〜14:00




久しぶりの日吉ダムを横目に、
一路、上流の世木ダムへ。   WITH S氏。。



未だ残雪がたっぷり残る 湖岸道路を走り、
いつもの山坂道も抜け、ダムへと通じる駐車場へ出たならば、
そこに待ち受けていたのは、すっぽりと雪に包まれた厳冬の世木ダム。
辺りは しんとしずまりかえり、鳥のさえずり以外何もなく、
山肌を映す水面は、見たことも無いように蒼い。







うわ〜、エライところに来てしまったな〜と、
瞬間、坊主を強く確信するが、そんな気持ちは彼方へと押しやり、
せっせと雪の駐車場でゴムボートを膨らませる。







出来た、準備完了!
雪に浮かぶ黄色いゴムボートは、甚だしく非現実的で、
とてもこれからバスフィッシングをやる景色には見えないが、
もう後には引けない。
水際までの長い階段を何往復かしながらも、全ての道具を運び込む。



と、この時ふいに後方で 「うッ!」という うめき声。
振りかえれば S氏が泥にまみれて のた打ち回っている・・
見れば、土には滑ったようなあとがくっきりと残っているし、
どうやら ぬかるみに足をとられて転んだ様子。
「滑るから気をつけろ」 とは本人の弁なのに、
その自分が転んでしまうとは、お茶目な奴。











兎にも角にも出船を果たす。
どこもかしこも寒々とした景色の中、
ポイントを求めて難破船のように湖上を彷徨う。。






最初のポイント。 水深5m。 立ち木エリア。
春から夏にかけては かなり実績のあるポイントだが、
今日は反応が無く、魚探にベイトの影も無い。
川(写真奥)からの冷たい流れが直接当たるせいなのか、
冬のポイントとしてはイマイチ。
勿論今日も反応なし。







次、釣り桟橋エリア。 桟橋直下で水深8mもある。
すぐ隣(写真奥)には、ダム唯一の小島が浮かんでおり、
桟橋〜小島間は 8m〜30cmへの急激な駆け上がりとなっている。
いわゆる「ニアディープ」というやつで、ポイントとしては一級所。(多分)
実際、魚探にもベイトの反応はあるし、
アタリくらいあってもよさそうなものだが、ここもやはり反応はなし。



他にも岩盤、岬、ワンドなどを順にやってみるが、どこも反応はなく、
次第に、鼻、耳、指先、つま先、といった身体の末端が
ヒリヒリと痛くなってきたので、
まだ少し早いながらも ここらで昼食の時間に突入。
少しでも風の影響が無いと思われる、
ワンドの奥へと避難し、そこで恒例の鍋にする。







今日のメニューは、私、キンレイの鍋焼きうどん+鮭オニギリ(雑炊用)
S氏は毎回違う種類を試すとかで、味噌煮込みうどんをセレクト。
どちらもこの上なく美味いのは言うまでも無い。









ところで、今日ほど風が強く、寒すぎるような日は、
コンロを身体で隠すようにして風をさえぎらねば、
火を炊く事もままならないのだが、
S氏のこの様子は、どうみてもホームレスにしか見えない。







先ほどから上を通る車が、一旦減速してから走り去ってゆくのだが、
きっと、彼らの目にも同様に映っているのだろう・・







食事を終え、身体も温まったならば、しばし雪上トレッキングに興じる。
おもむろに雪の斜面を駆け上がったり、
バックウォーターの沢を覗き込んだり、(驚くことに小魚がいた!)
少し身体を動かして、寒さに固まった身体を解きほぐす。

と、ここでホームレス・・もとい、S氏が面白い物を発見する。







これは一体何の足跡だろう?
大きさや形からして、ここらでよく見る
鹿、猪、兎、狸、イタチ等の類では無さそうだし、




(因みに狸はこれ)



もしかして熊だろうか?
雪上に熊の足跡を発見するのは ここらではそう珍しい事では無いし、
あながち違うとも言い切れない。
釣りへ来て足跡ハンティングとは酔狂だが、
釣れない時はこういう遊びも良いかもしれない。
今度ネットで動物の足跡について調べてみよう。。







食後の運動も終わったら、いよいよ後半戦の開始。
唯一の楽しみであった食事も終わったので、
あとは寒さに耐えてアタリを待つのみ。
これから長くて苦しい時間が続くのかと思えば、
少々滅入ってくるが、気を取り直してダムサイト方面へと向かう。



実はここ世木ダムは、数こそ出ないものの 
以外にも平均サイズは良く、50クラスも数多く潜んでいる。(多分)
そんなモンスター達が、ダムサイト付近の水の動きの無い地点に
固まっていると、期待してやってきたのだが、
いざ到着してみるれば・・・。







唖然・・
ここは河口湖か山中湖かという景色・・
ブイから手前にかけての岸沿い25mほどが、
ものの見事に氷結している・・







網走流氷クルージングやワカサギ釣りじゃあるまいし、
これはどうみてもバス釣りの景色じゃない・・
釣り開始から今まで、
どうにも今日は いつにも増して寒さが身にしみるとは思っていたが、
まさかこんな事態になっていたとは・・



少々の事では釣りを諦めない我々だが、
こんな馬鹿げた景色を見てしまっては、
さすがに もうこれ以上釣りを続ける気力が沸いてこない・・
せっかく風邪をおしてやっては来たけど、もう駄目、ギブアップ・・・
やってらんない。
まだまだ時間は残っているけど、今日の釣りはこれにて終了。
また次回出直してくるのだ。



と、そんな訳で本年2度目となる釣行は、
湖面凍結という、思いもしなかった展開により、途中終了。
冬でも日没までやる を、モットーにしていた我々にしては
随分あっさりとギブアップしてしまったものだが、
あの寒さはちょっと耐えがたかったのだ・・