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2月25日  日吉ダム  10:30〜16:00


遅ればせながら、本年初のバス釣りへ行ってきた。
場所はいつもの日吉ダム。
思い返せば昨年のこの時期、レンタルボート店が再開するや、
あちこちのシャローカバーでビックバスが連発するという、
2月のリザーバーとしては、ちょっと信じられないような出来事があったのだが、
(しかし私は恩恵に与れず・・)
もし今年もまた、あんな事態になるのなら、
これは何をおいても行かねばならぬ  ・・・と思って。。







そんな訳で、久しぶりに訪れた日吉は小倉谷ワンド。
昨年12月の超減水した様子とはうって変わって、
駐車場から水際までの距離は、もうすぐ目の前。(写真では遠く見える)
いつものように釣りの前に余分な体力を消耗する事も無く、
ほとんど疲れ知らずのまま、一人、手漕ぎゴンボで湖面へと滑り出す。







乗船後、最初にセットしたタックルはこんな感じ。
手前からテキサスリグと、ジグヘッドワッキーキーと、普通のジグヘッドの3本。
昨年の同時期、ビックバスパターンが水深2〜3メートルのカバーだった事から
自分なりに考えて選んでみた。
本来ならこれに巻物系も加えたいところだが、
今回もまた手漕ぎゴンボという事で、巻物系は已む無く除外。
出来得る範囲で頑張ってみる。







どこへ向かおうと、とりあえずワンドを出たところで遭遇したのは、
赤い手漕ぎの単独ゴンボと、その奥のアルミボート。
手漕ぎゴンボの兄さんとは、先ほどスロープで会釈を交わしたが、
彼はワンドの出口周辺からやってゆくのだろう。
奥のアルミも同じ筋の墓場跡を狙っているようなので、
私は彼らをやり過ごし、その先のストレッチからやってみる。






片手にオール、片手にロッドというスタイルで、
角谷ワンドから上流スロープ間のストレッチを、ひと流し。
その間にある、水深2メートル前後のストラクチャーを見つけては、
(といっても魚探はないので当てずっぽう・・)
らしきスポットにテキサスを落としたり、
ワッキーを揺すったり、ジグヘッドを泳がせたりする。







こんな日の当たるコンクリート壁では、
土とコンクリの境目にテキサスをストン!
コンクリと平行にジグヘッドをスイミング。
コンクリの凹みに沿ってワッキーをコチョコチョ。
そんな感じ。
一投ごとにボートが風で押し流されるので挫けそうになるが、
めげずに頑張る。








いくらめげずに頑張るも、特に何が起こるでもないので、
今度は対岸へ渡り、最上流クリークのマウス部。
本来ならば、この先にある谷筋を入念に探りたいのだが、
この日は何やら斜面の工事をしているらしく、
時折、「ババババババー!」という物凄い大爆音と共に、谷を渡る大火炎・・
このまま進入してはゴンボ親父の丸焼け違い無し!だったので、
クリークへの進入はあきらめ、そのまま最上流ダムサイトへ向けて流してゆく。







そんなふうに流しつつも小1時間、最上流はダムサイト付近へと到達。
一帯は最近急増水に見舞われたようで、
いかにも水没したばかりといった風情でブッシュが沈み、
あちこちの岸際には、ゴミ溜まりが出来ている。
ここ日吉ダムでは季節に関係なく、急増水後の水没ブッシュには、
多くのビックバスが付くようなので、(私は恩恵に与れず・・)
ここが勝負どころとばかり、最大級の集中力をもって攻めてみる。



枯れススキの根元から、早春のビックバスが 「ドッカ〜ン!」
ブレイクの水没スタンプから、飽食のビックバスが 「ドッカ〜ン!」
岸と並行に引いたジグヘッドスイミングに回遊バスが「ドッカ〜ン」
そんなイメージ。。















がしかし・・
イメージとは得てして具現化する事がないもので、
結局そのまま小一時間が経過・・
持ちうる全てのルアーを使い、考えうる全ての戦術を駆使しても、
アタリもかすりもしない・・
今回、単独手漕ぎ、強風、魚探無しという条件下、
もし勝機があるとすれば、このシャローポイントしかないと思っていただけに、
この生体反応の無さは非常に辛い・・。
今更ピンのディープポイントを見つけられる筈もなく、
何の攻め手の見つからぬまま、更に湖上を彷徨う・・













冬の流れ込み・・






収穫、Dゾーン一個・・













冬の立ち木・・






収穫、ラバージグ+クリチャーワーム・・




彷徨いながらも結構な時間を費やし、
目に付くポイントを手当たり次第、撃ってゆくが、
ゲット出来るのは、誰かが残したロストルアーとゴミばかり・・
次第に風は強まるし、空は曇るし、
アルミやゴンボも、もう帰ってしまったようだし、
見渡せば、早くも湖上に残されたのは自分ただひとり・・
昨年の爆釣情報をたよりに、一旗あげるつもりでここまでやってきたが、
もうとっくにそんな欲は吹っ飛んでしまった。
もともと2月の日吉でランカーがボコボコなんて事自体、異常だったんだし、
今日はもうどれだけ粘ったって、釣れる筈がない・・
よしんば奇跡的に釣れたって、
ディープの白らっちゃけたヒョロヒョロバス1本がいいところだろうし、
今日はもう帰ろう・・・


















と、思ったところが・・・
何故か気づけば、夢の架け橋あたり・・
釣り人の欲とは想像以上に深いもので、夕まずめに最後の望みをかけ、
最上流からこんな所まで、一気に漕ぎ進んでしまっていた・・
老体に鞭打ち逆風の中、全力で漕いできたが、
明日の朝には間違いなく全身筋肉痛だろう・・
無茶をしたものだ。


が、逆ここまでやって釣れなければ、諦めもつくというもの。
残り時間は、もうほとんど残されてないが、ラストを精一杯攻めるのみ!
いざ!













してその結果・・















終了間際にミノーを1本・・
初釣りにて初バスを賭したゴンボ男の戦いは、
見るも無残に砕け散ってしまったのでした・・
今回もまたお粗末さまでした。。



※レンタルボート報告によれば、この日の全体釣果は、下流の橋脚でメタルに出た25センチ1本だったよう。場所といい、釣り方といい、とても去年の爆釣パターンとはほど遠く、いかにもまだ冬といった感じ。去年のあのランカーラッシュ・・ あれは一体何だったんだろう・・?