ゴムボートバッシング
〜 スローバッシングのススメ 〜





■ゴムボートの寿命

ゴムボートは想像以上に長持ちするものです。私はこれまでに3艇のゴムボートを乗り継いできましたが、(全てアキレス製)寿命で乗れなくなったボートは一艇もありませんでした。半永久的にとは言いませんが、船体が大きく裂けてしまった時以外は、その都度補修して使用すれば7〜8年はもちます。実際、私の先代ゴムボートは10年以上にわたり数限りなく乗った末、まだ使えるままに引退しました。しかし、中にはメーカー不明の特価ボートもあるでしょうから、それについては知る限りではありません。なるべくなら補償も充実した有名メーカーの高耐久素材ボートを選ばれた方が良いかと思います。




■ゴムボートの補修方法

ゴムボートに於けるトラブルのほとんどは、船体に穴を開けてしまう事です。一番多いのが昇降時、船底を地面で摺ってしまうトラブルですが、ゴムボートの船底はとても生地が薄くできており、本当に簡単に穴が開いてしまうものです。誰でも一度はやってしまうトラブルだけに、いざという時の為にもパンク修理の知識はあった方がいいでしょう。ほんの小さい穴なら瞬間接着剤アクアシールで塞ぎ、大きめの穴はゴムボートに付属の修理キットや自転車用のパンク修理キットで塞ぎます。また、少々値は張りますが、予防策としてオプションの船底カバーを購入するのも良いでしょう。


アキレスボート用ボートカバー

アキレス ゴムボート 船底カバー 2-500




修理キットによる補修方法
補修布を傷に合う大きさにカット(角を丸くすると剥がれにくい)→補修布の裏側と傷周辺にサンドペーパをかける→補修布と傷周辺に接着剤を塗り2〜3分乾かす(これを3回繰り返す)→接着剤がベトつくまで乾いたら接着→最低6時間放置した後、最後にエアー漏れをチェックしたら完了。(画像クリックで購入ページ)

アキレス ゴムボート 補修キット


アクアシールによる補修方法(針穴程度の場合)
傷周辺の汚れを良くふき取る→アクアシールを穴に塗り込む→10時間乾燥。(画像クリックで購入ページ)


アクアシール



■ゴムボートの保管方法

通常は使用後、良く水洗いした後、陰干しして(裏返しにして壁にかけるのが望ましい)保管しておけば問題無いと思います。長期間使用しない場合は物置や屋内等の陽のあたらない場所で、ゆるく巻くなどして出来るだけ折り目をつけずに保管しておくのが良いでしょう。(少し空気を入れ完全に広げて保管するのがベスト)、あまり長期間、屋外に保管しておくと紫外線により素材が劣化してしまいますので注意が必要です。また、水分を残したまま保管するとその周辺がバリバリに貼り付いてしまいますので、これにも注意が必要です。




■ゴムボートの航行可能水域

ゴムボートを浮べる場合、何処でもと言う訳には行きません。ボートでの釣りが認められている湖沼が対象となりますが、前述しましたように波風に特に弱いのがゴムボートです。ですので、琵琶湖・霞ヶ浦といった大規模レイクや、流れのある河川での使用は避けた方が無難です。強行した結果、ボートは勿論タックルまでも湖底の藻屑と消えた・・なんて事になったら目も当てられません。





■ゴムボート釣りの安全対策

アウトドアでの遊びは本来危険で自己責任を伴うものであり、あれこれ強制するつもりはありませんが、やはり最低限の安全対策は知っておいても損はありません。ライフベスト、帽子・サングラスの着用・釣り保険への加入、保険証コピーの持参、悪天候への備え等、釣り人として備えうる対策はいくつかあります。ここにゴムボートの釣りで起こりうるトラブルについて列挙しておきますので、ご参考にしていただければと思います。





ゴムボート釣りでのトラブル

※昇降時、地面に摺って底に穴を開けた。
※立ち木や岩に座礁して穴を開けた。
※走行中、浮遊物に当たって穴を開けた。
※誤ってボートに針を刺した。
※根がかりの回収時、飛んできたルアーがボートに刺さった。
※キャスト時、誤って同船者を釣ってしまった。
※タバコの火で船体に穴を開けた。
※バッテリーで感電した。
※高波にバランスを崩して転落した。
※エンジン船の引き波にバランスを崩して転落した。
※他の船と衝突した。
※強風に流されて戻れなくなった。
※途中でバッテリーが切れて戻れなくなった。
※オールを落としてしまい戻れなくなった。
※プロペラにゴミが巻き付き動かなくなった。
※ボート運搬時、スロープで滑った。
※バッテリー運搬時、腰を痛めた。
※釣行中、日射病になった。
※蜂にさされた。 







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