トップページ <<  釣行記メニュー
11月27日  日吉ダム  11:00〜16:30

今回はもう、釣行記を書こうという気すらおきないのですが、
まあ簡単に振りかえってみますと・・







いっかな増水しないおかげで、
いつまで経っても、ちっとも縮まらない小倉谷のスロープを、
ほうほうの体でボート運搬し、
いつものように、なめ切った時間帯からノロノロと釣行を開始する。






出船準備をしながらも、今日の湖上はどんな感じかな?
と見渡せば、沖には魚探とにらめっこしながら、
「水中立ち木」や「水中島」を狙っていると思われるアルミボートが何艇か。





先回釣行時には、冠水ブッシュに潜むビックバスの姿が多く確認されたのだが、
既に魚はシャローからディープに移ったの?
そんな事を考えながらも、
まずはタックルセットをしながらワンドを出る。



ワンドを出たあたり。
さあ今日はどこへ行こうかと見回せば、
やはり今日も本命ポイントである最上流部は、
要所要所にアルミボートの姿。
しょうがないので下流方面へ向け、
岸際冠水ブッシュにノーシンカーをスキッピングさせながら流してゆく。






流し始めて5分。
岸を狙ってスキップさせた4インチストレートワームに、
「グワーン」と、押さえ込むようなバイト。
「え、もう?!」と驚きながらもリールをグリグリ巻き取れば、
目前で「ドポ〜ン」と重々しいジャンプ。
目算42〜43cm見当のデップリバスは、
さらに勢いを弱めることなく、なおもグイグイ潜り、グイグイ潜り・・・
「プン!」・・ フックを外して逃げていった・・



千載一遇のチャンスを逃してしまったショックも癒えぬうち、
2度目のバイトは、意外にもその15分後にやってきた。




岸伝いに流しているうち、
岬に絡んだコンクリート壁にたどり着くのだが、
この壁を4inテキサスリグで狙っていたところ、
ボトムシェイク中に「グーン」と、ティップが入った。
慌てて またまたグリグリ巻き上げるのだが、
今度は中層近くまで巻き上げたところで、
「プン!」・・ バレた・・


一度目のアタリは表層近く。
二度目のアタリは水深10m。
一体どっちにまとを絞れば・・?
悩みつつも次のポイントへ。






次に入ったのは、そのまま岬を回った地点。
先回S氏が唯一のバスを釣った地点だが、
その同じ場所にてアンカリング。
水底のブレイクを感じながら、先回同様の釣りをし、
先回同様の魚を釣る。
・・はずだったのだが・・
にわかに強まりだす風にアンカリングは何の役にも立たず、
無常にもボートはどんどん流される流される・・
しばらく流されつつも頑張ってみたのだが、
これはもうどうにもならないという事で、
風を避ける為滝谷ワンドへ移動し、
そのままそこで休憩&ランチタイムする事に。






ランチ途中、ふいに現れるレンタルボート。
ワンドをやるのかな?と思えば、
ボートはそのまま我々に接近し、ゴムボのすぐ傍に「ボチャ〜ン、ボチャ〜ン!」
更に真横にボートをピシャづけしたかと思えば、
変わらず無言で「ボチャ〜ン!」
これって嫌がらせ?と思いながらも、
一体どんなバサーだろう?と顔を拝めば、
まだまだ年若いヤングバサー。
表情からは全く悪意は感じられないので、
彼ら的には悪気がないのだろう。
気まずさに耐えきれず、こちらから「釣れてる?」
なんて声をかけてしまったが、
そんな事が気になる私の方がずれてるのだろうか・・?



食事を済ませ、そのままワンド内にて釣り再開。
食べながら湖面を観察している最中、
あちこちで「ピチャピチャ」とベイトっ毛があったので、
同ポイントにて しばらくやってみる。
岬にワッキーを落としたり、コンクリート壁をテキサスで探ったり。
その間も「ピチャピチャ」と魚っ毛は途絶えず、
あまりにも生命感で一杯なので、
滅多にやらない(ゴンボではしづらい)巻物系でもたまにはやってみよう。
と、クランクベイトを乱れ引いてみれば、
3投目くらいで40がらみのバスが、
目前までやって来ながら「鼻先プイ・・」。
これは巻物も「アリ」なんじゃないの?
と、以後小移動するたび巻物も織り交ぜたのだが、
無常にも更なるチェイスは起こらなかった・・。



と、ここまでが今回の釣りの大方のあらまし。
以後、夕刻となりアルミがひけた後、
これからが我々の時間帯だとばかり、
それまで入れなかった最上流へとポイントを移し、
思いつく限り色々やってみたのだが、全くなしのつぶて・・
先回釣行時には、あれほどあったベイトの回遊も見られず、
冠水ブッシュにもバスの姿はなく、失望感に苛まれながら、
迫りくる夕闇に追い立てられるかのごとく、
スロープへと帰ったのです・・




もはや釣行記とはいえない最近の釣行記。
もうちょっと何とかしないと・・
レンタルボートのサイトを見れば、ポイント的には違っていないようなので、
釣り方を変えなければいけないのか?
それとも、昼前からの釣行がいけないのか?


11月13日  日吉ダム  11:00〜16:30


11月12日、晩秋の日吉ダムに、衝撃が走った!
64cm、4300gのバスがあがったのだ。
(詳細はレンタルボートレポート



4300gといえば、ポンド換算で約10ポンド。
本場アメリカのバスシーンにおいても、
ひとつの到達点とされる、そんなトロフィーサイズのバスが、
他のどこでもない、我がホームレイクで釣れたのだ。
にわかには信じられないような出来事に、
これは何をおいても行かねばならぬと、
S氏とふたり、押っ取り刀で駆けつけた。。







先導する黄色いボートはおぎりん艇を駆ってのおぎりん(兄)さん。
彼もまた日吉の衝撃に、今回の参加を決めた一人。
それぞれの思いを胸に、とにもかくにも
当該ポイントの「最上流」を目指す。。







が・・
目指す最上流が近づくにつれ、
やたら数を増すのはアルミボートやレンタルボート。
その数、ざっと10艇ほど。
どのボーターも、いつにも増して殺気立って見えるのは
きっと気のせいではない筈。
皆、「11.12 日吉の衝撃」に、この日の出撃を決めたのだろう。






一昔前の池原フィーバーを彷彿させるような光景に、
来るプチ日吉フィーバーを予感しながらも、
まずはバッティングを避け、
人気の無い、最上流左岸へと入る。。






左岸の壁をうつ、おぎりんさん。
例年ならばこの辺りはとっくに水没し、
何も無い、ただの垂直壁なのだが、
今年はいっかな増水しないせいで、
岸際にはブッシュやら倒木やらが残り、
ニゴイや小魚の格好の付き場となっている。
最近、日吉のシャローが好調だと聞くが、
原因はこれなのだろうか?
我々も同じく岸際を流してゆく。。



小一時間が経過。
ブッシュにテキサスを放り込んだり、
壁に沿ってラバジを落としたり、
岸に沿って中層をピロピロしたりするも、反応は無し。
たまにブッシュが「ザワザワ」するのを見かけるが、
潜んでいるのはきまってニゴイやフナの類。
肝心のバスがどこにいるかは、定かでない・・






岸際を流してゆくうち、流木地帯へと到達。
目に見えるポイントとあってか、やはり人が多い。
数年前のこの時期ならば、
貸しきり状態で立ち木の一本一本を攻め、
一箇所で5〜6匹釣れる事も珍しくなかったのだが、
今では既に手におえる代物では無くなっている。
今日も朝から多くのボーターが攻めてるだろうし、
これは難しいだろうな・・
と思ったら、やはり駄目だった。
残念ながら、ここではワンシャの表層ピロピロに、
30クラスの「鼻先プイ!」があったのみ。
お目当ての最上流部は、いつまで経っても空きそうにないので、
協議の結果、ミノ谷ワンドへ入ることにする。。







ワンド到着後、最奥へ侵入してゆくおぎりんさん。
それを見守るかたちで、ワンドの入り口付近から攻める我々。
そしてさあ釣るぞと湖面を見渡すのだが、
先回同様、今回もこのポイントにはベイトが多い。
川筋の中央が台地状に浅く、(写真中央)
水深1mくらいまで盛り上がっているのだが、
そのトップには、無数のオイカワ(?)らしき姿が右往左往。


そればかりかよく見れば、時折40オーバーのバスも混じってる!
地形的にもベイト的にも、
これはどうしたってバスの捕食場に違いなしと、
目前のベイトに似せたルアーで色々やってみる。






小一時間。
紅葉を愛でつつ色々やるも、残念ながら
ここではテキサスリグに「コン!」という極小バイト一発と、
見え小バスのフッキングミスが一回あったのみ。
こうまでリアルベイトの数が多いと、
バスも人工のルアーには見向きもしないのか?
それともプチ日吉フィーバーの煽りをうけ、
極端にハイプレッシャー化しているのか?
魚っけは物凄くあるものの、キャッチにはいたらない。
そろそろ腹も減ってきたので、昼食にする。






相変わらずメシの最中もロッドを離さないS氏。
この努力を釣りの神様は見てくれてるのだろうか?
スピニングタックルを水没させるなど、
最近何かとツキの無い彼だが・・






釣りの後はきまって自然の摂理に従う。
写真は用足し上陸の後、
それまで攻めていたポイントを上から望んだもの。
実は写真の岬先端には、45cmくらいのバスが付いており、
始終ウロウロしていたのだが、
これは何をどうやっても釣れないバスだった。
ネストバスのごとく、やたら一箇所に固執するバスだったが、
あれは一体どういう行動だったんだろう・・?







夕刻となり、アルミボート・レンタルボートの姿がなくなり、
ようやくお目当ての最上流部が空いたので、
今更ながらも皆で様子を見に行く。
つい先ほどまでプチフィーバー化していた事を思えば、
とても一筋縄では釣れる気がしないが、
驚愕のロクヨンが出たのは、つい昨日の事。
せめて様子だけでも・・ と、揃ってゆく。



と、行ってみてすぐ気づいたのが、ベイトフィッシュの多さ!
約5インチくらいの小魚が群れとなり、
上流から下流へと、ベルトコンベアーさながらに岸際を流れている。
一体何匹いるのだろう?
全く途切れることない小魚の帯は延々続き、
見ていてあっけにとられるほど。
この時期最上流なんかで、
なぜあんなグッドコンディションのバスが釣れるのだろう?
と、内心不思議に思っていたのだが、
こんなところに秘密があったのかもしれない。
仮に毎年このような減水が続くのなら、
今後は、日吉の11月ビックバスパターンが
成立するようになるのかもしれない・・。







岸を流しながら、最上流の冠水ブッシュへたどり着く。
琵琶湖の葦原を思わせるようなブッシュ帯は
1mほどを水に浸し、時折風も無いのに
「サワサワ」と、その草体を揺らしている。
これもどうせニゴイの類なんだろうと、
それでも淡い期待を抱きつつ、その正体を見定めにゆけば、
なんとこれがランカークラスのバスだった!
以降、ブッシュ際にボートを停めての攻略が続く。。



ブッシュ中へのフリッピング、
ブッシュ際でのミノー引き、
ちょい沖のブレイクと、ブッシュに絡んだバスを色んな手段で狙っていく。
そして狙い続けながらも水中を凝視していると、
一帯には色んなバスがいる事に気づく。
ブッシュ中に隠れているバス。
ブッシュ際を回遊しているバス。
どこからとも無くブッシュ内に入ってくるバス。
ジッと一箇所で観察していると、
ここがバスのターミナルになっている事に気づく。



がしかし、このターミナルでは、
簡単に多くのバスを目撃出来る反面、
どのバスも非常に難易度が高く、
容易に口を使ってくれないバスである事にも気づく・・
思えばこの周辺には、朝から途切れることなく
数艇のボートがへばり付いていたので、
一日中、人的プレッシャーにさらされていたのだろう。
かなりの時間を費やし、様々な攻め手を出してみたが、
とても太刀打ちできるバスではなかった・・



と、そんなこんなでこの日の釣りも、これにて終焉。
プチロクマルフィーバーに沸く日吉ダムで、
半日、自分なりの釣りを展開したのだが、
終わってみれば、また今日も完全無欠の丸坊主・・
唯一、おぎりんさんがミノ谷ワンドで一本を釣り、
なんとか溜飲を下げたのだが、
大きすぎる期待とは裏腹に、なんとも厳しい一日であった。
この日、同じく日吉で頑張っていたバサーの皆さん、
どうも一日お疲れ様でした。
この日は何だか、ちょっぴり連帯感を感じる一日でしたね。
この日のレンボレポート





追伸。
この日、S氏が「淡いおもひで」が詰まった、
愛用の「renomaジッポ」を、スロープでロストしてしまいました。
もし見つけた方はご一報ください。